nakaji tips「太ももの前と後の筋力差」運動会で肉離れしないために〜
今回は、前回に引き続き...。太ももの前と後の力の使い方について!
運動会で肉離れを起こすお父さんの仕組みもこれでわかります!
このエクササイズ↑をやったことありますか?
お尻、ハムストリング(太ももの裏側)に効きますよね!肩甲骨を寄せる動作を組み合わせると更に効果が高まります!
ランニングやバイクの前にこのエクササイズを行うようにしてみてください。
するとメインのトレーニング時にお尻、太ももの裏側の筋肉が使われやすくなります。
さて、前回は"ふくらはぎ"を使ってしまうことによる、力の非効率について解説しました。
(前回の記事はこちら)
今回は、太ももの前後の動きについても、使い方によっては効率を大きく下げてしまうので、そのことについて解説したいと思います。
今回も言葉だけで説明しますので、しっかりイメージしてくださいね。
■大腿四頭筋(前)の役割
膝を伸ばすための筋肉という事はよくお分かりだと思いますが、大腿四頭筋の上端は、骨盤についているので、大腿四頭筋が働くと太ももを持ち上げる方に力が働きます。
ランニングだと着地した直後に膝が曲がらないように必死に耐える時に一番使います。(膝を伸ばそうとして耐えています)
■裏側にあるハムストリングの役割
膝を曲げるための役割ということと、同じように骨盤についているので、ハムストリングに力が入ると太ももを後方に振る動作(伸展と言います)を作ります。
さて、ここで運動時に矛盾が生じていることがわかりますでしょうか?
ランニングの着地時、着地衝撃に耐え、膝を伸ばそうとする大腿四頭筋と太ももを振り下げ、地面を強く踏みつけて前方への推進力を得ようとするハムストリングが力を同時に使うと、お互いの力を邪魔しあっているということになります。
バイクでも、ペダルを下げる時にお互いが邪魔しあってますね。
特に、ランニングの着地時に膝が曲がってしまい、重心の上下動が大きくなってしまっている人は、膝が深く曲がる間に、大腿四頭筋が強く働き、曲がるのを防ごうしています。
地面を蹴って前に進むためには、ハムストリングとお尻の筋肉を使って、太ももを後方に振る方向に力を入れたい。
しかし、大腿四頭筋が重心の下降を抑えているので、反対の力も働いているので、お互いの筋力を打ち消しあっている...となるのです。
リラックスするべきところを力を抜き、頑張る部位は力を入れるタイミング、動かし方などを良くしてフォームを改善することで、この矛盾を最低限にすることができます。
この改善方法は改めてお伝えしますね。
さて、タイトルにもある「肉離れを防ぐ」についてですが、
運動会で子供の前でいいところを見せたいお父さんは、太ももの前も後も精一杯力を入れてしまいがちです。上の説明にある通り、そうなるとお互いの筋肉が強く引っ張りあって、筋力の弱い方の裏側の筋肉が負けて千切られてしまう...という悲劇が生まれてしまいます。
力むと大腿四頭筋の方が優位になりやすいですしね。
瞬発力を発揮するスポーツでは、肉離れを防ぐために、太ももの前後の筋力を測定し、その比から改善策を考えます。前の方が強すぎると肉離れのリスクが高まります。
運動会前には、裏側のトレーニングをしてから出てくださいね!
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