nakaji tips 「プールと海では泳ぎが違う?」

  • 2020.12.25

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プールと海では泳ぎが違う20201225.jpg

この写真は、2017年にカナダのペンティクトンというところで開催されたレースの写真です。
恐竜が住むという神話のある湖だったのですが、周りの山の景色と合わさってとても素敵なコースでした。
バイクは、ハードなコースでしたが...。


海で泳ぐにはちょっと厳しい季節ですが、プールで泳ぐ時も海で泳ぐことを少し意識して泳ぐ事は大切な事です。
スイムの技術は、簡単に修正することができませんので、何度も何度も意識をし続けて、フォームを見てもらいながら泳ぐことは、本当に大切なことです。

今回は、スイムについての質問に答えたいと思います。
「プールの泳ぎ方と海の泳ぎ方は違うって聞いた事ありますけど、いかがですか?」

プールで泳ぐタイムが速い選手は、海でも速いですね。例外もありますが、エリート選手たちもプールと海のタイムは相関関係にあります。
水球出身の選手や、コンタクトスポーツ経験者は、プールでのタイムに比べて速めにスイムを終える傾向にあるようです。シドニーオリンピックトライアスロン代表だった小原選手は水球出身で、代表選手の中では、プールでのタイムは遅めだったのですが、ほとんどのレースで先頭集団に入ってました。逆にプールでのタイムは速いものの、海では遅いという選手ももちろんいます。

そんな例外は、私のエリート選手への指導歴20年のうちに10人もいないですね。やはりプールで速い選手は海でも速いので、プールでしっかり泳力を高めることが大切です。

■オーシャンスイム特有のテクニック

前を見る(ヘッドアップ)
波や流れに対応する
他の競技者との接触

などがあります。

ヘッドアップは、最短距離を泳いだり、他の泳者への接触を防ぐために重要なテクニックです。このテクニックが上達することで、スイムのタイムは大きく改善します。

しかし、ヘッドアップは、効率よく前に進むために大切なストリームラインを崩してしまいます。特に首の動作は背中、腰の動きに大きく影響していて、頭をあげる動作を首を使って大きく行うと、背中が反って腰が落ちてしまい、水の抵抗を大きくしてしまいます。

プールで泳いでいるときにストリームラインが理想に近づけるための動かし方を意識できるていると、姿勢を維持しようとする事ができるのですが、それがわからないと姿勢は反射的に動いてしまい、お腹、腰が落ちてしまい、抵抗を大きく生んでしまいます。プールで泳ぐ時に、背中、腰、お尻の位置に意識を持って泳ぐことで、ヘッドアップ動作によって生まれるムダを軽減することができます。特に壁を蹴った後の蹴伸びを大切にしましょう。

また、ヘッドアップのタイミングに合わせてキックを打つことで、下半身の沈み込みも減らすことができます。キックも大切ですね。身体を浮かせ、安定させる程度でもOKです。キックのトレーニングも行ってください。

以前、このコラムでヘッドアップのアドバイスをさせていただいております

https://athlonia.com/school/topics/column/post-167/

■波や流れ、他の泳者との接触

波や他の泳者との接触で大きくタイムを落としてしまう方の特徴を見ていると、ストローク中の動きが途中で止まってしまう人やキックが上手に打てていない方に多いようです。逆にピッチが速い選手はオープンウォーターでのタイムが良い傾向があります。

常に推進力を効率よく生んでいると、身体は前に進み続けようとします。しかし、動きが止まってしまうタイミングがあると一瞬推進力がなくなります。前に進む力が弱くなると、波などの横方向の力により体が左右にブレやすくなります。クルマや自転車の車輪が止まると横方向に滑るのと同じ事ですね。

また、手、腕と脚の動作が連動していると体幹は安定します。体幹の筋力を向上させる事も大切ですが、キックとストロークのタイミングが合う事で、強さが生まれます。逆に体幹がいくら強くてもタイミングが悪いとムダになってしまいます。入水とキックのタイミングを考えて泳ぐことも大切です。


■やっぱりプールで泳ぐための技術が大切

プールで速くなるための基本であるストリームラインを意識することで、ヘッドアップ時の腰の落ち込みを防ぐ事ができます。壁を蹴った後の進み具合と背中、腰の位置を感じようとする事がポイントですね。

さらに、前に効率よく進むためのストロークも大切。動きが止まると身体は沈みやすいですし、横方向への動きも弱くなります。プッシュ、キャッチ、プル...。どのフェーズでも前に進めるようにドリルをしっかり行いましょう。


泳ぐ動作は、日常生活とは離れた動作で、特別な感覚、特別な技術が必要です。


泳ぐ頻度を増やして水の感覚を感じる事ができるようにすること。
泳ぐ動作を分解して、技術を習得するためのドリルを丁寧に行うこと。

この2つが上達には大切な事です。

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