nakaji tips「フィードバックで上達!」
トライアスロンをもっと楽しむための情報を毎週配信しています
3回連続となりますが、心理学の分野である「運動の学習」に関するネタでございます。
今回は、「フィードバック」
コーチから「もっと手を内側に」とか「腕をもっと振って!」というアドバイスをもらったことがあるかと思いますが、あれも"フィードバック"です。
仲間同士てスマホを使って動画を撮って、「ここが悪い、あれが良い」と言ってるのもフィードバックですね。
自分自身の感覚によるフィードバックもあります。
身体のあちこちに備わっている感覚受容器により、筋肉・関節の動きを自分自身が感じようとしています。
これらを内在フィードバックと言います。
一方、他者からの情報によるフィードバックの事を外在フィードバック言います。
コーチからの助言、動画による動きのチェック、デバイスを活用したデータと分析結果などによる"動きに関するもの"とタイムや距離など"運動の結果"によるものがあります。
以前、国立スポーツ科学センターのバレーボールのトレーニングルームを見学した際に、スパイクを打つと数秒後に部屋の中にある大きなモニターにそのスロー動画が映し出されるという機能がありました。他の種目にも同様のシステムが入ってました。
以前、細かい点を言い続ける若手コーチがいたのですが、流石に「言いすぎだろ!」と叱ったことがあります。
心理学では、フィードバックの効果的な与え方の研究をしています。
それによると
毎回、毎回フィードバックを与えられるよりも、2回に1回の方が再現性に優れていることが明らかにされていました。
選手がフィードバックに頼りすぎて自分の感覚を大切にしないことが原因のようです。
内在フィードバックと外在フィードバックの差を自分自身で感じ、その差を修正しようとすることが大切なようです。
またフィードバックはできるだけ具体的な数値を示した方が効果は高く、動かし方は、選手が知っている動きを例えたりすると理解度が早いということも言われています。
自分の感覚とフィードバックの差が大きすぎるとモチベーションを下げたりするので、タイミング、与え方、口調なども考えて行わないといけませんね。
選手の指導をしていた時は、手を替え品を替えてアドバイスをしてました。同じことを言い続けられるのはツラいですよね。聞く耳を持たなくなったりもします。
写真はLEOMOのTYPE-Sによる動画とセンサーによる動作分析の測定時の様子です。
動画と数値、グラフなどで目に見えないような動きの評価をしてくれます。
興味のある方は、連絡くださーい!
参考:基礎から学ぶスポーツの心理学 勁草書房 佐々木万丈 著
-----------------------------
■ オーシャンスイム、バイク、ランなど様々なトレーニングセッションを開催!!
■ アスロニア主催の朝スイム
■ 過去の記事一覧