nakaji tips「水しぶき!」
トライアスロンをもっと楽しむための情報を毎週配信しております。
「推進力」と「抵抗力」。
水泳の効率を考える時、この相対する二つのことを考えて、改善させてゆきます。
水は空気に比べて800倍の密度があり、水中での動作は陸上動作の 12~15倍の抵抗があると言われます。ちょっとの無駄な動きが大きなブレーキとなるのです。
お風呂に入りながら、ちょっと手のひらを前に押すと「かなり抵抗になるな」と感じますよね。
泳ぐ時にスピードを遅くしてしまう抵抗には、
- 皮膚摩擦抵抗(粘性抵抗)
- 圧力抵抗
- 造波抵抗
の3つが挙げられます。
この中で一番抵抗になるのはどれでしょう??
上の図を見ていただければお分かりの通り、波を作ってしまう抵抗です。
大きな船が前に進めば、前に押し出す面積が大きいので、大きな波が立ちますね。
って事は、前から見た面積(前投影面積)が大切。
顔を前に向けて泳いだり、息継ぎで頭を大きく上げてしまう。さらに、腰、下半身が沈み前から見て胸、お腹や脚が見えてしまうというのは、水を前に押して波を作り、抵抗を生んでいます。
さらに動画によりフォームチェックなどで上から撮影してよく指摘するのは、
1) 入水を手前にしてしまい、そこから手を前に伸ばす動作
しかも手のひらが斜め上を向いていたりする方がほとんど。
ズボッと斜め下に入水して、しばらく腕が止まっている方も見かけます。
これも前から見ると面積が増え、水中で波を作っていますね。
2) リカバリー側の肩が沈み、上腕(肘から上の腕)を大きく回しながら入水
上腕を水に叩きつけるような状態になり、水しぶきが斜め前方向に大きく上がります。
片方の腕がリカバリーをしているタイミングは、前にある腕は、キャッチをして掻き始めようとする時なので、推進力もそれほどないので、綺麗に泳いでいたとしても速度が落ちてしまうところです。抵抗は最小限にしたいですね。
体力任せにガムシャラに泳いでも、その使っている体力が逆にブレーキを生んでたりします。
水の抵抗を作ってしまう動きを紹介しました。
コーチなど見てもらって、抵抗を減らす努力をしてみましょう!
動画を撮って自分が作った水しぶき、波の方向、大きさをチェックするのも良いと思います。
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