nakaji tips「キネティックチェーンという言葉ご存知ですか?」
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年代にしては珍しく、私は野球というスポーツをやってないんです。
子供の頃、ほとんどが野球少年だったのに、サッカーをやってました。
なので、野球は下手です...。
野球に限らずボールを投げたり、ラケットでボールを打つテニス、バレーボールなどなど、ボールにスピードを与えるために、手や腕だけでなく、全身を使ってボールに勢いをつけますね。
その理由を細かく説明すると長ーい文章になるので、省略しますが、上のイラストを見ていただくと分かるように、ボールを投げるという動作は、脚から始まり、股関節、体幹の捻り、肩、肘、手首の動作を連動させてボールを投げています。
運動は一つの関節、一つの筋肉だけでなく多くの筋肉が連動してタイミングよく力を発揮しています。
このことを専門用語で「運動連鎖(キネティックチェーン)」と言われ、スポーツだけでなく、リハビリの分野でも大切なポイントとして考えられています。
■足が地面についた時とついてない時の違い
すごーくざっくりと説明すると、「踏ん張る事ができる?できない?」の差なのですが、動きやトレーニングの順序を考えるときに、手や足が固定されているか?がポイントになります。
手や足が固定されているような場合を「閉鎖的運動連鎖(クローズドキネティックチェーン)」と言い、固定されてない場合を「開放的運動連鎖(オープンキネティックチェーン)」と言い分類されています。
■反対の運動連鎖でトレーニングしてみる
手や足がしっかり固定されていると安定して力を発揮することができます。
ウェイトトレーニングなどでは、身体を安定させて全身の力を連動させるので、複数の筋肉を同時に使い高強度のトレーニングを行うことができるメリットなどがあります。
しかし、安定してしまっているので、本来力を発揮しなくても良い方向に力を入れても踏ん張ることができてしまい"理想的でない動き"でも、"できてしまう"というデメリットもあったりします。
ランやバイクは、足が地面、ペダルで支えられている種目なので、逆に支えがないような状態や不安定な場所(不整地)でトレーニングをすることで、正しい動きを覚え込ませるトレーニングを行うことが必要だと考えています。
スイムは水の抵抗があるものの、支えがない状態に限りなく近く、どこにでも身体が動いてしまう状態なので、身体を安定させて大きな力を発揮させるためには、体幹の使い方、筋力がとても重要になります。
この使い方を覚えるためには、逆に支えがある場所でその動かし方、技術的な難易度を簡単にして体に覚え込ませる必要があります。
ちょっと専門的なお話しになってしまいましたが、体力向上、技術向上の両面において、身体の状態、動きの特徴を理解して、意識をしながらトレーニングすると効果が高まります!
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