nakaji tips「シューズによるパフォーマンスの変化」

  • 2021.06.04

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シューズによるパフォーマンスの変化を測定したことがあります。

LEOMOのTYPE-Sというデバイスでランニング中の動きを細かく分析することができます。
・地面に足がついてから踵が浮くまでの時間(重心移動が速いかどうか?)
とか
・身体が左右にブレる大きさ
・足が前に出てから着地するまでにどれだけ戻せるか
など、ランニングの効率に関わる数値をいくつもチェックすることができます。

少し前にシューズによる動きの変化に興味が湧いて「同じ選手」「同じペース」でシューズを変えて走ってもらって比較をしてみました。
すると、明確にデータが違ったのです。
数名の選手で測定しても同じ傾向が見られたので、シューズによる影響と見ることができるのではないかと思いました。
シューズにより重心移動のサポートがあったり、安定性が高まったりする事がデータで見る事ができました。

■インソールでも!

これと同じような事がインソールでも言えます。
あるインソールの勉強会の講師を勤めるために資料を探してみると
インソールを使った時と使わない時で「連続片足ジャンプ10回」のパフォーマンスが違うという研究結果がありました。
インソールを使った方が良い!という結果です。

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詳細はこちら


■だったらテーピングも!

「だったら、テーピングでも同じ事が言えるはず!」と興味が湧いた私は、大学トライアスロン部の学生15名ほどに足裏のテーピングをさせて50mを走ってもらったところ、明らかにタイムが違ったのです。確か、テーピングをすることで0.1秒近いタイムの差があったと記憶しています。(手動のストップウォッチで、トライアスリートの50m走ですが...)

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シューズもインソール、テーピングも着地した瞬間に身体を安定させ、重心移動がスムーズに行えるようにサポートをしてくれるアイテムです。着地した瞬間にほんのわずかでも左右にブレたり、上下前後に無駄な力が加わると、その無駄な動きに対処するための動きが入り、重心移動に悪影響を及ぼしてしまいます。
ランニングフォームの改善とともに、これらのアイテムを上手に使うことで、ケガを予防してパフォーマンスを向上させる事ができます。

■昔は安全性重視、トップアスリートは+軽量

シューズは、着地衝撃を和らげて、左右に足がブレないように安定させることが第一に作られてきました。
トップアスリートはトレーニングの着地衝撃に耐えられる脚を作っているので、最低限の衝撃吸収に軽量と多少の動きのサポートという機能があれば十分でした。よって、軽さを追求するためにシューズのソールは薄く、軽くすることをメインに作られてきました。

しかし、近年は0.2~0.3秒という短い着地時間に効率よく重心移動がしやすいようにソールを敢えて厚くし、その形状や素材の硬さを工夫して動きをサポートするという機能が加わり、それによるパフォーマンス向上が明らかに見られましたので、その機能を重視して作られるようになってきています。

アッパー(足の甲や側面に当たる部分)も、接着の技術が向上(以前は縫っていたので厚みが必要だった)し、薄く軽い素材でも強度があれば足の安定性を保つ事ができるようになりました。よって、軽量はどんなレベルのシューズでも当たり前になりました。

■カーボンを活用

カーボンをソールに埋め込んだシューズも多くなってきました。カーボンはバネを生むというよりは、重心移動をスムーズにするために転がりを良くする事を目的に使っているメーカーが多いようです(メーカーさんに聞いたわけではないのですが)。
ランニングフォームの改善と合わせて使う事で、パフォーマンスは大きく変化してくると思います。

カーボンを使ってないシューズも、ソールの素材や形状によりスムーズな重心移動を助けてくれます。シューズによっては、左右のブレを減らす機能、着地衝撃を吸収する機能に優れているものもあります。
トレーニングでも疲れている時に履くシューズ、スピードトレーニングに使うシューズ、長い距離を走るシューズなど履き分ける事ができると理想です。レース用、トレーニング用だけでなく、目的や体調に合わせて使えるとケガを防ぎ、トレーニング量や強度も上げられるので、パフォーマンスに好影響を及ぼしてくれると思います。

私の個人的な意見ですが、カーボン入りのシューズはスピードを上げるトレーニングやレースに使うようにして、主なトレーニングでは、カーボンを使ってないシューズで、衝撃吸収や安定性をメインに考えて身体への負担、ケガのリスクを減らし、自身の筋力やフォームの改善で効率を上げることを重視した方が良いと思っています。


■履き比べて自分に合ったシューズを

走力レベルと動きのクセ、そしてトレーニングの内容によってシューズを選ぶことで、ケガを予防してパフォーマンスを上げる事ができるという事が確実に言えるようになってきました。

本来であれば、データを取ってシューズ選びができると良いのですが、自身の感覚でも良いので、いくつか実際に履いて走ってみてシューズを選ぶ事ができると良いですね。各メーカー、それぞれのシューズに明確な目的、機能を考えて作っています。それを理解して履き比べる事をオススメします。

あ、サイズが合わないとか、紐をしっかりシメてないというのは、シューズの機能を全く引き出せないので、十分注意してくださいね。


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