nakaji tips「動画を見て良いイメージを!」
トライアスロンをもっと楽しんでもらうために毎週配信しています!
私は、社会人2年目までサッカーやっていて、小学生から生涯ゴールキーパーでした。(GKになった理由は何かの機会に...)サッカーは、今では日本でもメジャースポーツになり、見たい試合のほとんどはテレビやネット配信で見ることができます。
私が高校生くらいまでの国内サッカーは、週1回、週末の夕方に「ダイヤモンドサッカー」という番組があり、ヨーロッパの試合を中心に放送されていたのですが、前半か後半どちらかだけの放送で、「来週はこの試合の後半戦をお送りします」みたいな状況でした。
■シュートの瞬間、GKを見ていた
そんな貴重な番組をじーっと見つけるサッカー少年だったのですが、小学6年生のある日、大ファンだった選手の一人であるドイツ代表のシューマッハが出ている試合を、シュートをする選手を見ず、シューマッハの動きをずっと見続けていたら、シュート時のタイミングの取り方がすごく大きな動作で分かりやすく、翌日それを真似してみたら、シュートをバンバン止められるようになったのです。
今、考えてみたら当たり前の動作なのですが、その頃、ゴールキーパーを教える専門のコーチなど存在せず、ただただボールを受ける練習ばかり。タイミングの取り方、この貴重な番組を見たものを真似てみるだけでした。
見よう見まねでも注視し続けると頭にイメージが勝手に出来上がり、自分が身体を動かすときにそれが基本となって動きができるようになるのです。
※タイトルの写真は、もう一人のファンだった選手であるクレメンス(リバプール)。
■目から入る刺激は大切
トライアスロンの場面では、私がコーチを始めた頃、国内のコーチはまだまだ選手たちと一緒にトレーニングができるような状況だったので、女子選手は、コーチに引っ張ってもらうような事が多く、所属コーチと女子選手のフォームってみんな似ていて、同じような乗り方、走り方になっていました。
もちろん、言葉による指導の影響もあると思いますが、毎日動きを見ていた事により、自然にその動きが身についていたのです。
「他人の動きを見ることで、自分が活動しているかのように脳が活性化する」
と言われています。
これは「ミラーニューロン」という「人の行動をまねする」神経細胞の影響で、イタリアの脳科学者によって発見されたもので、他人の姿に注目すると、脳の中で自動的にその相手のマネをしてしまうことが証明されています。
家族が同じ癖、動作があるというのも納得ですね。
動きの見本を見せるときは、向かい合って見せるより、背中を見せて行った方が習得しやすいと言われたりしています。(頭の中で動作を反転させる作業を減らすため)
大人は頭で考えようとし過ぎてしまいますが、動きの理論とともに、良い動きをひたすら見て学ぶという事も大切な事です!
良いイメージ作りをしてみましょう!!