nakaji tips「頑張りすぎると出てくるもの」
「がむしゃらに頑張ると余計な動きが出てしまいますよ〜」
「体に適度な負荷を与えてくださいね」
それしか知らないのか?というくらい何度も同じことをお伝えしておりますが、
具体的なお話しを私のバイクライドのデータ見ながらを説明したいと思います。
LEOMOのTYPE-Sでデータを取りながら、自分の動きの特徴を確認し、ポジションの見直しを含めて常に意識をしながらライドをしております。今日は、その中の二つのデータについてお話しします。
一つ目は、踵の動き。
ペダルが上死点(一番上)から90°(時計の3時)まで動く間の足首の角度の変化を見ている「Foot AR(Q1)」という数値(角度)
二つ目は、腰の揺れ。
後方から骨盤を見て、揺れる角度(骨盤の真ん中に後方から串を刺して、それを軸に揺れる動作)を[Pelvic Rock」というデータ(角度)。
この二つで説明したいと思います。
まずは、踵の動きの表を見てください。
スクリーンショット 2021-10-08 16.49.04.png
ペダル回転数とパワーの関係で、足首の動きの変化がどう変わるのか?を見るための表です。
例えば、この日のライド全体で、ペダル回転数85~89で、パワー225~249wだった時の足首の動きは、平均で19.4°だったということです。250~174で同じペダル回転数の時の平均は、20.8°ですね。
赤い線を引いたところから20°を超えた数値になっています。
ペダル回転数が80前後、そしてパワーが275wを超えたあたりから動きが大きくなることがわかります。
トレーニングの強度としても275wだと、ある程度長く続けられる強度ではあるものの、かなりハードな感じになってきます。
ですので、がむしゃらになり、余分な動きも出てきそうな強度です。
この強度で正しい動きを意識し、さらにデータを確認しながらライドを続けた(週一程度ですが...笑)ことで、数ヶ月後にデータの変化が良い方向にむいてきました。
スクリーンショット 2021-10-08 17.00.11.png
次に腰の動き「Pelvic Rock」これも動きが大きくなるポイントがオレンジと赤いラインのところ。
これもペダル回転数が80前後、そしてパワーが275wを超えたあたりから動きが大きくなることがわかります。
よって、坂道でも80回転以下にならないようにギアを選択し、ターゲットのパワーを確認して上ります。
さらに、その強度で肩をリラックスし、力まず良い動きを意識するようにしています。
■ペダルの動き
「Foot AR(Q1)」は、以前も説明しましたが、上死点から90°は、一番ペダルに負荷をかけたい角度です。
この90°動かす間に、太ももで生んだ力をペダルに効率よく伝えたいのですが、踵が下がるように足首が動いてしまうと、その力を逃がしてしまい力の方向が変わってしまいます。もちろん360°ずっと良い動きにしたいのですが、今回は一番重要な部分についてお話ししました。
ここで無駄な動きを作らないことがポイント。
1分間に100回転も行う動作なので、小さな動きでも大切にする必要がありますね。
■骨盤の安定
一番大きな力を生む股関節の動き。太ももをダイナミックに動かすために、その支点となる股関節、骨盤が動いてしまうと力の発揮は弱まってしまいます。
上半身のリラックス、ポジションが大きく関わってきますので、理想のポジションを設定し、上半身はリラックスして、良い姿勢で走りたいですね。
■スイムもランも
スイムもランもある強度から動きが変わってしまうことが多くあります。余分な力みが無駄な体力を消耗させます。
いつもと同じ終わりになりますが、適度な強度、理想の動きを意識し続けましょう。