tri tips 2025 「最強のスタート」はウェットスーツで決まる!(②フィット感の重要性)
なぜウェットスーツのフィット感がここまで影響するのか?
※このコラムは「感覚ではなく数字が証明したウェットスーツの威力」シリーズ第2回です。
※前回はこちら
みなさまこんにちは。
第1回のコラムでは、水着 vs ウェットスーツの違いを数値でお届けし、「ウェットを着るだけでこんなに変わるのか!」と驚いた方も多かったのではないでしょうか。
今回は、さらに一歩踏み込んで、
「なぜウェットスーツの"フィット感"がここまでパフォーマンスに影響するのか?」
を解説していきます。
◆「フィットしているかどうか」が、なぜそこまで大事なのか?
まず前提として、ウェットスーツの目的は単に「寒さ対策」や「浮力の確保」だけではありません。
水の中でいかに効率よく、無駄なく前に進めるかという機能性が、トライアスリートにとって最も重要なポイントです。
この"効率"を大きく左右するのが、身体とのフィット感です。
◆既製品 vs オーダーメイド:同じウェットスーツでもこう違う
実験では、既製品とオーダーメイドの両方を試しましたが、被験者の体感・数値の両面から、明らかな違いが出ました。
【既製品のフィードバック】
「肩まわりが突っ張って動きにくい」
「最後のスピードアップで首から水が入り、一気に全身に回って泳ぎづらかった」
【オーダーメイド(特に新品)のフィードバック】
「肩も首も全く気にならなかった」
「体幹がしっかりホールドされ、姿勢を保ちやすかった」
「速く泳いだ時でも、他と比べて圧倒的に楽だった」
◆フィット感が良いと、ここまで違う3つの理由
1. 余計な動きを抑え、エネルギーのロスが減る
体にぴったりフィットしていることで、水の抵抗が均一になり、推進力が逃げにくい。
ストロークやキックの力が、効率的に前進する力に変わると考えられます。
2. 肩や首の可動域が広がり、ストレスなく泳げる
肩周りの突っ張りがないことで、力まずスムーズなストロークが可能になり、長距離でもフォームを崩さず泳げるため、後半のバイク・ランにも余力を残せることが想定できます。
3. 水の侵入が防げて、集中力が途切れない
首元や腕周りに隙間があると、水が入り込み、それだけで泳ぎにくさや違和感が発生します。
オーダーメイドなら隙間がないため、泳ぎに集中できる環境が整います。
◆"フィット感"は「快適さ」以上に、「戦略」そのもの
フィット感というと、「着心地がいい」「快適」という印象が強いかもしれません。
でも今回の実験では、それがタイムや疲労度、心拍数にまで影響する"戦略的要素"であることがわかりました!
スイムをより楽に、より速くこなすためには、
自分の体に合ったウェットスーツ="武器"を手に入れることが最も効果的です。
次回の最終回では、
「ウェットスーツは消耗品!3〜4年経ったら新調すべき?」
というテーマで、新品のオーダーメイドがなぜ最強なのか?をお届けします。
お楽しみに~♪
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