tri tips 2024【ウェットスーツ】やっぱり着た方が速いの?
答えはYes。
もちろん、サイズや着方、素材が揃った上でこれは成立します。
ですが、「ウェットスーツを着たら速く泳げる理由」について、ちゃんと理解しているかどうかで、その有難さをより理解でき、また、取り扱いも丁寧になるはず。
ということで、今回のコラムは、ウェットスーツを着たら速くなる理由について説明していきます!
※写真左・グータロウ月島の西コーチ(5Aフルスーツワンピース)と右・ホノチャレ2025久保埜コーチ(エリートモデル 5A BRAVO ONE)
大きな理由は3つ。
①抵抗を小さくできる
②皮膚が揺れることによる抵抗を減らすことができる
③浮く
です。
①抵抗を小さくできるとはどういうことか?
普段から着慣れているトライアスリートの方はそんな感覚はとうの昔に忘れてしまったかもですが、ウェットスーツを始めて着る方は必ずビックリします。
何にビックリするかというと、ウェットスーツの小ささにです。
「これ着れるんですか?苦笑」
は9割近くの方が言いますね。
ゴム素材でできているので伸びるので、もちろん着ることはできます。
で、着たらどうなるかというと、ちょっと体積が小さくなるんです。
水泳とは抵抗を如何に減らして泳げるかがポイントになってくるスポーツです。
抵抗とは、身体に水が当たる面積。細かく言うと、前から水の力を受ける面積が大きいと抵抗も大きいし、小さいと抵抗も小さくなります。
ウェットスーツを着ると、簡単に言うとスリムになるため、その分抵抗も小さくなるということです。
②皮膚が揺れるとは?
これは泳いでいるときには感じ難いものなのと、体組成によって大小バラバラなので、着用時の効果の影響も千差万別。
普通の練習水着で泳いでいるときの水中映像を撮ってみるとわかり易いのですが、特にスタートやターン後の最も速度が高い瞬間の太ももや臀部あたりを観察すると、ものすごく皮膚がブルンブルン動いているんです。
千差万別なので一概には言えないのですが、身体のしくみ上、男性よりか女性の方が皮下脂肪がつきやすいので、そういった観点から考えると、ウェットスーツ着用による恩恵は女性の方が受けやすいとも言えるかもしれません。
※今年のアスロニアOWSに参加した方の正面と背面からの写真(既製品GATE)。
最後に、③浮くとは?
やけにシンプルですが、これが最大のポイント。
ウェットスーツはゴムの素材を使用しているのですが、その生地の中には浮力を生み出す気泡がいくつも入っています。
※気泡は年々潰れていくため、浮力も低下します。
※効果を最大限発揮するためにも、3年を目安に買い替えすることをお勧めしています。
気泡=空気だと思ってください。
ウェットスーツを着るということは、体中に空気を纏うこと。
そりゃ浮きますよね。
で、浮くということは、それだけ浸水している体積も減るため、抵抗も小さくなるということです。
そういえば、ホノチャレ2024のメンバーのほとんどは、GATEか5Aのウェットスーツを着てくれていましたね♪
以上の3つが、ウェットスーツを着ると速くなる理由でした!
あとは心理的なものもありますよね!
「これを着たら速くなる!(はず)」
と思いこむ力もきっとウェットスーツを着た人の背中を押してくれているはず!
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