nakaji tips「ゴリゴリ系?クルクル系?バイクのペダリング」
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先日ある二人のトレイルランナーと話をしました。
二人とも日本のトレラン界のレジェンドであり、世界的な大会で上位入賞した二人。
その世界的な大会の少し前に二人で乳酸の測定をしたところ、
一人は高い乳酸値で走り続けることが得意であり、
もう一人は、低い乳酸値で走り続けることが得意と出たそうです。
そこでもらったアドバイス通り、不得意な強度でのトレーニングをそれぞれ積極的に行なったそうです。
そして、二人とも入賞!!
■バイクペダリングの傾向
バイクのペダル回転数とトルク(ペダルに与える力)の関係で傾向を考えてみると...
平地をゴリゴリと重たいギアで踏み続け速度をどんどん上げてゆくのが得意な人の傾向は、後半ペースダウンしてしまい、ランも走れないという人が多いようです。
逆に、上り坂でも軽いギアを高回転でクルクル、シャカシャカと回し、淡々と走ってゆくような人は、平地や緩やかな坂道でごぼう抜きされ、バイクで置いていかれる人が多いようです。
で、この方達に反対のトレーニングをアドバイスすると嫌がるんですよね...笑
嫌いな方はやりたくない...。
強くなるイメージが湧かない....。
でも、ちょっとした工夫でトレーニングの効果が変わってきます。
ずーっと苦手な方を意識し続けるのはツラいのですが、ライドの中の一部を変化させてみてください。
ただし、1回や2回の短い期間での変化は望めませんので、長い期間で意識をし続けることで変わってきますので、根気よく続けてくださいね。
■ゴリゴリ系の人の工夫
前者(ゴリゴリ系)の人は、いつもより一枚ギアを軽くして回転数を上げる意識をする。
信号待ちからの立ち上がりは、ダンシングをせずに軽いギアでまず回転数を上げてから走る。
アウターは使わない....
などのちょっとした意識をしてみてください。
■クルクル系の人の工夫
後者(クルクル系)の人は、逆に上りで一枚重たいギアを選択する。
信号待ちは、ダンシングして重たいギアでスタートして、スピードに乗ってからギアを軽くする。
ウェイトトレーニングをする...(バーベルを持たなくて自重でのスクワットでもOK)
などの工夫をしてみください。
■トルクと回転数
パワーとトルクを同じように考えている人も多いようですが、トルクx回転数がパワーです。
ペダルに与える力とペダルを速く回す力が合わさって、自転車の速さが決まります。
回転数を上げることが苦手な人、トルクを発揮するのが苦手な人。
得意な面を維持、向上させることも大切ですが、苦手な部分を少しでも克服するような工夫をライド中に少しだけ取り入れてみてください。