nakaji tips 「骨盤を意識するな!」
トライアスロンを楽しむための情報を毎週配信しております。
スイムでも、バイクでもランでも「骨盤って前傾したら良いですか?」という質問をよく受けます。
私の答えは、「骨盤はあまり意識しないでください」と言います。
もちろん全てのパターンに当てはまる訳ではありません。
バイクは、ちょっと意識する必要があるかな....
特にランは、骨盤を意識してまうと変に腰を固めてしまい、フォームが崩れたり、腰痛の原因になったりします。
スイムも下半身を沈めてしまう原因になることもありますね。
肩甲骨やお腹の深いところに力を入れる(使い方かな?)とその人にとって最適な骨盤の位置にしてくれると思います。
肩甲骨とお腹の位置を覚えるのは、壁の前に立って覚えます。
■姿勢の再教育
1) 壁の前に立ち、踵、お尻、肩甲骨、後頭部をつけて立ちます。
2) 腰に手を入れてみて、手のひら一枚がギリギリ入るような隙間になるようにします。
左右の肩甲骨を寄せるように胸を張って、肩が上がらないようにリラックス。
肋骨の下にフックを引っ掛けて上に引っ張られるように背を伸ばして頭の位置を高くします。
胸のストレッチングや股関節のストレッチングも行うと効果的です。
背中を丸めて猫背になるようにスマホを見る姿勢を身体が覚えてしまっている方々は、これを毎日行ってチェックし、日常生活の移動中も常に意識をするくらいのつもりで修正をしてください。
パソコン、スマホを見ることが多い世の中です。
ついつい背中が丸まったままの姿勢でいることが長くなります。
身体はそれを「良い姿勢だ」と勘違いして覚え込んでしまっていますので、良い姿勢を再教育させる必要があります。
■スイム
壁の前に立った姿勢のまま両腕を上げられると理想のストリームラインを作ることができます。
しかし、肩甲骨、肩の柔軟性が低いと腕を上げるために腰を反らせてしまい、腰を反らせると、下半身が沈み抵抗になってしまいます。
無理に手をあげて腰を反らせるより、腰が沈まない程度の姿勢を重視した方が良いと私は思っています。
腰を浮かせようと骨盤の角度を意識するより、肩甲骨とお腹の位置、頭を正しい位置にすることで良いフォームにすることができます。
■ラン
着地した直後に素早く前に重心移動させるためには、姿勢がとても重要です。
背中が丸まってしまうと骨盤も後継し、重心移動がしずらい姿勢になってしまいます。
これを修正しようとして、骨盤だけを意識すると上半身だけの前傾になって、腰が残って重心移動が遅れたりしますし、骨盤を前傾しようと固めてしまうと太ももを前に上げづらくなってしまいます。
■バイク
細かく説明すると長くなるので、ここでは簡単にしますが、バイクも骨盤を固定することにフォーカスしてしまうと太ももの動きに制限をかけてしまう可能性があります。
両手を離して座った状態からリラックスした状態で自然に手を前に伸ばしてハンドルに手を置いた状態で乗るくらいのつもりでいてください。
大切なのは背中と肩甲骨の柔軟性。肩が上がったり、広がったりすると動きが悪くなって、腰に負担がかかってしまいます。
壁の前に立って姿勢を再教育する方法、ぜひやってみてください。