nakaji tips「イメージって大切なんです」
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まだSUPを体験したことがない中島です....。(そんなことはどうでも良い)
スポーツの技術上達には、わかりやすい動きをイメージすることが大切です。
頭の中で理解しやすい動き、すでに日常で行っている動き、テレビでよく見る動きで似た動作をイメージして行うと上達が早いと言われています。
例えば、ランニングの着地動作で「ビールの空き缶を並べて、着地の度に真上から踏んで、フタと底が綺麗に上下くっつくような踏み方」と説明すると、身体の真下に着地することをイメージさせると理解をしてくれる人が一気に増えます。
スイムのストロークも「大量に机の上にある500円玉を手前に抱え込む感じ」と説明すると、「はぁはぁなるほど」という声を聞きます。
■SUPとスイムの動作
では、タイトルの画像をスイムと連動させてイメージしてみましょう。
SUPのボードは身体、乗っている女性は肩から肘、女性の腕とパドルを肘から手の指先までと考えてみましょう。
スイムのアドバイスをしているときに「腕を掻こうとしないで、入水した手の上を身体が超えるように」と説明させてもらっています。
SUPの大きなパドルは、水に垂直に入れると抵抗が大きいので、ほぼその場所から動きません。
そして、垂直に刺さったパドルの上を身体、ボードが乗り越えるように前に進んでいきます。
スイムも入水後に肘から先をプールの底に向けて、肘から先は、その場から動かさずに、身体が越えていくイメージが大切です。(この動かし方の説明は改めて....)
■イメージを続ける
ドリルを含め、全てのスイムの時にこのイメージをしながら行うことが上達のポイントです。
スカリングでも肘を曲げて、水を内側、後方に押そうとする瞬間にSUPのパドルを入水した瞬間のように身体が持ち上がり、頭は、ボードの先端のように前に突っ込むような動きをイメージしたりします。片手プルでも前に伸ばした手をボードの先端のようなイメージしてみたりすると良いと思います。
ボードは、目に見えないような動きはあるものの、基本的にはボードが曲がったり、折れたりしません。常に一直線の一枚の板として、水の上を滑っていきます。
身体も腰が落ちたり、左右にブレることがないように水の上を滑ることができるような姿勢を意識することが大切です。
そしてとても大切なのが、そのイメージを続けること!
「うまくできない」「よくわからない!」と諦めてしまう人がほとんどです。
しかし、頭の中でイメージを続け、その動きをしようと意識し続けることで、筋肉と神経はその動きに近づこうとしてくれます。
1000m泳ぐ間に数ストロークだけかもしれません。でも、それを続けることで、それが数十ストロークとなり、数百と変化してくれます。
■目から入る刺激
イメージ作りは、言葉だけでなく目で見る方が大切です。
良いフォームを何度も見て、それを頭に焼き付けることにより、動きの修正ができるようになります。
40代前半まで女子選手と一緒にトレーニングにしていました。同じ年代で同じように女子選手を引っ張るようにトレーニングをしていたコーチが他にも何人もいたのですが、面白い事にその選手たちはコーチのフォームと同じように走っていたのです。
毎日、同じ動きを目にしていたら、同じ癖がつくのだとコーチの集まりで笑い話になりました。
先週、大谷選手の話題をコラムにしましたが、意識し続けること、技術を習得するためにやり続けること。
2週連続で「続ける」というキーワードになりましたが、特に持久系のスポーツは、体力的にも技術的にも繰り返し続けることが上達のポイントになりますね。