nakaji tips「欲張り合宿!?」
トライアスロンをより楽しむためのお手伝いができればと思っております。
部活の夏合宿と言えば、数日間でヘトヘトになるまで追い込む事が目的と言うイメージですね。
設定された期間の中でトレーニングを詰めこみ、終わったら数日何もできない...精神的な強さを求める方が大きかった気がします。もちろん精神的に強くなる事も大切ですが、疲労困憊まで身体を痛めつける必要はないんですよね...。
最近では、トレーニングキャンプをスタートする時にいつも以下の内容をお伝えしてます。
● 終わって1ー2日休んだらいつものトレーニングが出来るくらいの疲労度に抑える
● 日常とは違うトレーニング環境を楽しみ、それを活用して効率を上げる
● 食事や掃除、移動の時間が必要ない分、ストレッチングやエクササイズ、睡眠など疲労回復、身体のメンテナンスに時間をかける
● 仲間や我々コーチとのコミュニケーションを大切にする
■「もったいない」事はない
せっかく合宿に来たのだから...と、トレーニングスケジュールを詰め込んだり、強度をあげて頑張りすぎる事は効果を半減させます。何度もここでお伝えしている通り、リカバリーとのバランスが大切。
合宿では、午前と午後など1日に2回もトレーニングしたりすることがほとんどですので、いつもよりオーバーになりますね。トレーニングの量や強度に注目するのではなく、大切にして欲しいのは、普段後回しにしてしまいがちな動き作りのためのエクササイズやストレッチングに時間を作ってください。逆にそれがトレーニングキャンプに参加することの利点です。トレーニング前の動き作りは、トレーニングの効率を上げ、入念なストレッチングは回復を早め、次のトレーニングの効率を高めてくれます。
■時間を有効活用する
トレーニングキャンプでは、宿泊施設で食事が用意され、部屋の掃除もしてくれることがほとんどです。普段、行かなければいけない買い物、料理や片付けが必要ない分、有効活用できる時間ができますね。
また宿泊施設やその周辺がトレーニングを行う環境であることがほとんどですので、自宅からの移動時間も短縮することができます。
これらで生まれた時間をトレーニング前のエクササイズ、トレーニング後のストレッチング、トレーニングで撮影した動画をみんなでチェックしたり、コミュニケーションの時間を作れますね。
■環境を有効活用する
選手を連れてあちこちへ合宿に行きました。
寒い時期にバイクのロングライドをしたいので沖縄に行ったり、低酸素環境下でのトレーニングを目的に高地へ行ったり、レースと同じ環境を求めて北海道に行ったりしました。
トレーニングキャンプが行われる場所の特徴、環境を活かしたトレーニングを行う事を目的に参加してください。長くてハードなトレーニングをする事を目的とするのではなく、いつもと違って起伏があったり、低酸素環境で効率よくトレーニングしたり、トレイルがあったり....。行った先の環境を楽しみながら、その環境を活用したトレーニングで、効率を高める事を意識しましょう。
IMG_4873.jpg
↑昨年の志賀高原合宿。スキーのゲレンデに作られたランニングコースで変化走を実施。
■その日の振り返りを
トレーニングキャンプでの食事時間は早めな事が多く、食事後の時間を有効活用できますね。記憶が新しいうちにその日のトレーニングの振り返りをしてください。コーチが帯同していると思いますので、データや動画などをチェックして、次の日に活かすようにしてください。
■番外編....
かなり前の話ですが、選手4名と私の5名で宮古島合宿。その合宿はちょっとした都合で自炊で行うことに...。
ただでさえ、2人分食べる選手たちの食事を私が作ったのですが、トレーニング+ 大量の買い物 + 大量の料理でヘトヘトになりました。さらに選手が落車で怪我をして入院....。 コーチとして帯同したのではなく、買い物と料理をしに行ったという記憶しかない合宿でした...。