nakaji tips 「脚質によるトレーニング」

  • 2021.03.19

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以前、雑誌の企画でホイールのインプレッション(乗り比べ)をやったことがあります。
タイヤの種類、空気圧を全て同じにして、自分の自転車に装着して多くのホイールを平地、坂道ともに行いました。終わって、自分の一番気に入ったホイールを選んだところ、一緒に参加したコーチと私は、正反対と言って良いほどの性質を持つものをそれぞれ選びました。

彼は、筋力もなく彼の家の引越しで重ためのものは全て私が運んだくらいですが、淡々と長く走り続けることができるタイプ。逆に私はパワー系。自転車のフレームサイズの差はありますが、ホイール以外は全て同じ条件でしたので、ペダリングのタイプの差です。
その場にいたホイールメーカーの方からも「それで良いんですよ。脚質によって適したホイールは違うはずです」って話もいただきました。

先日のClubhouseでもホイールをテーマに話をした時に、「可能であればいくつも乗り比べて、自分にあったものを選ぶべき」という話になりました。「あの人が良いって言ったから」「話題だから」という理由ではなく、自分にあったホイールを探すことが大切ですね。

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■脚質によるトレーニングの違い

「脚質によりホイールを選ぶ」というお話をさせていただきましたが、脚質によるトレーニングについても考えてみましょう。
以前、私のチームに所属していた選手のお話をします。

例1)パワーを出せない選手
日によって目的が違いますが、「一枚重いギアを選んで走る」というメニューを多めに入れたりして、回転よりもペダルにしっかりパワーを伝える事をメインにトレーニングメニューを組んでみました。すぐに軽いギアに入れてしまうので、強制的にスプロケットを少ない歯数のものに変えったというエピソードもあります。笑

坂道でツラくなった時に、簡単に軽いギアに逃げないようにし、あとひと踏み、ふた踏み踏ん張る事で筋力がついて来ます。

例2)がむしゃらに踏む選手
ものすごく頑張り屋さんの選手なのですが、がむしゃらに力を入れ続けてしまいます。「重いギアでも、ダンシングをして頑張る!」という事も悪い事ではないのですが、レースで効率よく走るためにメインに使う筋肉を鍛えている訳でないので、長い時間高パワーを発揮できません。
「ダンシングをしない」「ハンドルを握らない」という制限をつけてトレーニングさせました。ハンドルを強く握ると余分な力が入り、動きが変わるという傾向がみられたのです。力みのなく効率的な動きのまま、強度を高められるような意識を持たせました。

LEOMO TYPE-Sで骨盤の動きをセンサーで見てみると、ツラくなってくると骨盤の前傾が強くなったり、骨盤の左右の揺れや捻りが大きくなって、それが脚の動きに影響していることがわかります。
リラックスして、体幹を安定させたまま走り続けられる上限をトレーニングするような意識を忘れずに行ってください。

得意な部分を伸ばすトレーニング、不得意な部分を伸ばすトレーニング。日々のトレーニングにしっかりテーマを持って行ってみてくださいね。

■ランへの影響を考えた走り

高いパワーが発揮できるようになり、それをある程度続けることができると、レースでも高いパワーで走り続けてしまいます。それによりランニングのペースダウンという悲しい結果にならないように、レースではランのことを考えた走りをしましょう!
ラン単体とトライアスロンのランで大きな差があるひとのほとんどは、これが理由ですよ!

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