nakaji tips 「寝起きの一歩で足の状態を確認!」
寝起きの最初の一歩。「ん?足の裏が痛い!張ってる!」と感じた経験がある人も多いのでは?
しばらく歩くと気にならなくなって、そのまま...。という方も多いと思います。
これ、足底筋膜炎の前兆なんです。
しばらく歩くと気にならなくなったものが、ずーっと違和感があったりするようになると回復に少し時間がかかります。
寒くなり、バイクよりランニングという傾向になりますね。マラソン大会に向けて走り込むという方もいるので、十分注意をしてください。
足には片足に26個もの細かい骨があります。沖縄料理の"てびち"を食べた時に残る小さな骨のような感じです。この細かい骨の集まりを腱、靭帯と筋肉で足の形を作り、その機能を作り出しています。
歩く、走る、跳ぶことに重要な役割を果たす土踏まず(アーチ)は、筋肉が足を少し捻って作り出しています。遺伝もありますが、周囲の筋肉が上手に働かなくなってアーチの機能が低下するとケガの原因やパフォーマンスの低下につながります。
アーチをサポートするインソールを使って、50mのタイムが改善したり、片足ジャンプのタイムが良くなったという研究があります。インソールを使わなくても、アーチの機能がパフォーマンスに影響するという証明ですね。
では、自身のアーチの機能を鏡で見てみましょう。
アーチが見えるように鏡の前に立ってみてください。(鏡に対して横向きですね)重心を外側(鏡と反対)の足にかけてみてください。体重がかかった時にアーチが潰れるのがわかると思います。ランニングの着地時には、もっと負荷がかかりますが、このようにアーチが一瞬潰れてクッションの役割を果たしてくれています。
次に、身体を前に倒して(膝を曲げてもOK)足の指の付け根から手で持ち上げてみてください。アーチの高さが上がりますね。足底筋膜が引っ張られてアーチが上がります。
走っているときに踵が上がった状態と同じ状態ですが、足底筋膜は両側に引っ張られ、戻ろうとするバネの力を持ちます。
さらにアーチがあることで、足が横にブレる事を防いでくれます。これにより安定して片足で立つことができ、パフォーマンスに影響するだけでなく、オーバープロネーションという怪我のリスクが高くなる動きを防ぐ役割もあります。
タイトルにある二人の足を比較してみましょう。
左に比べて右の写真は、アーチが低いので、内くるぶし側に足が倒れ、アキレス腱が湾曲しているのが分かりますね。
日常のケアをできるだけ行ってください。
また、寝起きの一歩に違和感を感じたら、その日のランニングは中止し、足のケアを入念に行ってください。
足底筋膜炎の解説(ストレッチングやトレーニングの紹介動画もあります)
https://www.zamst.jp/tetsujin/foot/plantar-fascitis/