nakaji tips 「ランニングの着地動作」
骨盤の前傾、後傾の際にお話をした内容ですが、復習です。
ランニングの動作で、足が接地している時間は、ほんの0.2~0.3秒です。
着地して身体を支え、加速させることをこの短時間で行わなければなりません。
また、人間は何かを感じてから次の動作に移行させようとすると、必ず遅れが生じてしまいます。よって、着地を感じてから、身体を支え、安定させてから加速させようとすると、動作に遅れが生じてしまい、そのロスの間に体は沈み込んでしまいます。
この短い接地時間を有効に使い、身体への負担を最小限にするためには、着地する前の準備動作が大切です。足が地面に接地する前に、地面を蹴ろうという動きをすることで、接地した瞬間に推進力を得ようとする動きを作ることができます。
足が地面から離れた後から着地するまでの動きを説明します。足が地面から離れたら、足は少し巻き上げられますが、太ももは前に降り出されます。太ももが降り出された勢いで、膝から下が前に降り出されますが、そのまま足が地面に着くのではなく、その後に膝が曲がり、膝から下が地面に対して垂直に近い状態になるまで曲げて行き、そこで着地します。
着地する直前に膝から下を曲げる動作の事を知らない(できてない)人が多く、伸ばしたまま着地する人が多くいます。これは、進行方向に足を動かしたまま着地するので、推進力を産むためには逆方向の力がかかってしまいます。また、重心から遠い場所に着地死をしてしまい、着地脚の膝を曲げ、余分な上下動を生むことにもつながります。
中には摺り足の方がロスが少ないというコーチもいますが、地面反力を有効に使い、筋力ではなく、筋肉と腱を使ったバネを使って走るためには、今よりも少しだけ太ももを高くあげて、高く上げた状態を一瞬維持し、膝から下が曲がるための時間を作る必要があります。
また、着地して地面を押し続けていると、脚を前に振り出す動作が遅れ、先ほどの太ももを前に振り出し、膝を曲げる時間がなくなってしまいます。「足が流れる」という表現を使うのですが、着地したらすぐに脚を振り戻し、膝を前に振り出す意識を持つようにしましょう。
大きな動作でなくても、太ももから前に振り出すような意識をするモモ上げやツーステップでのモモ上げ、さらにそこから膝から下を引っ掻くような動作のドリルを行ってみてください。
--------------------------------
■ランニングスクール
また、水曜日に開催しているランニングスクールは、言葉で説明されてもよくわからない様な動作を習得するドリルを入念に行うスクールです。こちらは参加しやすい金額になっていますので、是非ご参加ください。https://athlonia.com/
■LEOMO TYPE-S
バイクだけでなく、ランニングの分析が可能です。
今回の内容にある膝から下の振り戻し動作も角度としてしっかり表示されます。
興味のある方は、アスロニアショップまでお問い合わせください。
TEL : 03-3470-7227
アスロニア公式サイト https://athlonia.com/