nakaji tips 「少し視点を変えて身体を動かしてみる」
ほとんどの大会がキャンセルされて、「トレーニングへのモチベーションが下がった」という人が増えました。
大会があるとサボりたい気持ちを抑えて、動き出しますよね。レースが近づくと「焦り」も加わって、やらなくても良いトレーニングをやってしまったりする人もいます。レースが終わると「もっと前からコツコツとやっておけば...」という事を考えるのですが、徐々にその気持ちも薄れてレースが決まってから動き出して、また反省を繰り返す...なんて人もいるのではないでしょうか?
モチベーションのコントロールって難しい事です。
トライアスリートと呼ばれるには、レースに参加する必要があります。フィットネスクラブで泳いで、バイクの乗って、走ってもトライアスリートと言われません。
完走して「トライアスリート」と呼ばれるためにレースにでた人も、いつの間にかタイムや順位、人との差を気にし出します。「今よりも速く」と向上心がある事はとても大切。でも、これだけに強く集中すると目標を失ったり、燃え尽きたりします。
レースがなくなって、モチベーションがイマイチ上がらない人は、タイムや順位からちょっと離れて、今までと違うスイム、バイク、ランの楽しみ方を探してみてはいかがですか?
実は11月3日に企画してるグループライドは、別にイベントにしなくて、誰でも仲間と簡単に企画出来る事です。
気持ちの良い景色でちょっとチャレンジングなコース(景色の良い所は大体山の上です)を設定すれば誰でもできるミニイベントです。そして、こんな企画(というよりは、予定というレベル)を考えれば、仲間と走るために体力を維持する必要もあり、余裕持って走るためには「ちょっとローラーでもやるか」なんて気持ちにもなります。
そんな事に気づいて欲しくて企画しました。気の合う仲間とただ楽しいライドをする。リラックスした状態で乗ると無駄な方向に力が入らず自然に動きが良くなります。
そんな体験をして欲しくて考えました。
11月14-15日のトレイル大会に合わせたアクティビティも同じ発想です。
レース、タイムを気にするとどうしてもガシガシ、ガツガツとトレーニングをしがちで無駄な力が入り気味です。ちょっと余裕を持たせてバイクやランでは、風や景色、自分の動きに意識を移してみませんか?空の色、季節による景色の変化などなど余裕があると楽しみが増えます。
景色が変わらないプールでも余裕を持ったスピードで、自分の身体に当たる水の流れを感じてみてはいかがですか?その流れをうまく利用して推進力を得ようとする。
プッシュに意識をして、後方へ水をしっかり押すとスーッと前に進みます。その流れを感じることを入水した腕で感じることができたら、それを抑えて塊にして手前に抱えてみる。余裕を持ってそんな動きを感じることで、ただ泳ぐだけで楽しいと思えてきます。
泳ぐ、自転車に乗る、走る。この行為だけで気持ち良いと思う事を思い出してみませんか?レースだけを目的にするトライアスロンではなく、3つの種目そのものをただ楽しむ事も考えてみませんか?( 内発的動機付と言います。)
その先にレースがあり、タイムや順位があります。
エリートも最後のフィニッシュで競り合ってる時に「走ってるだけで楽しい」と思った方が絶対強いんですよ。「●●のために」って思ってると余計な力が入ってスピード上がりません。まずは、トライアスロン、泳ぐ、自転車に乗る、走る事そのものを楽しむようにしましょう。
もちろん、強く速くなるための方法もしっかりお伝えしたいと思いますが、まずはスポーツに向き合う意識が大切だと思いました。