nakaji tips 「腕振りをコンパクトにして重心移動をスムーズに」
身体の中心や関節の付け根からの距離を意識して動きを考えると理想のフォームを考えることが容易になるというお話を以前にもさせていただきました。今回はそれを動画で説明させていただきます。
まずはこちらの動画をご覧ください。
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ランニング中の同じタイミングでの動画を2つ並べてみました。
1つ目と2つ目に変化させたのは、肘から先の動きのみです。
1つめは、着地する瞬間に肘の関節が大きく伸び、手の位置が地面に近づきます。これにより力が下方に働句だけでなく、支点からの距離も伸び、肘を引く動作がちょっとだけ遅れます。
2つめは、肘を曲げコンパクトに腕を振る事で、肩周辺への負担を減らし、肘を後方に引く動作が早くできました。これにより上半身が前に出るタイミングを早めることができます。
胸を張り、顎を引いた良い姿勢でその場で立ち、肘を90°に曲げて両肘を同時に後方に引くと胸やお臍が前に出て、重心が母指球に移りやすくなるのがわかると思います。
ところが、肘を伸ばしてから肘を引くと、胸はお臍が前に出るタイミングが遅れるのがわかると思います。
ランニング中に足が地面についている時間は0.2秒前後。ほんの一瞬の時間に着地し、重心を移動させ、次の一歩のための力を地面に与え、その反発で身体が前に進みます。ゆっくりペースでも体重の数倍もの力を一気に発揮するタイミングです。長い距離になればなるほど、発揮した力の合計は大きくなり、後半のパフォーマンスに影響が出ます。ほんの少しでも身体が前に行きやすい動きをしたいですね。
肘を曲げると肩が上がりやすくなる人がいます。これを防ぐために手を下げるという人もいますが、肩の高さと肘の角度は切り離して修正をしたほうが良いと思います。肘を曲げ腕をコンパクトに畳んだ状態で肩を上げないようにします。私は、肩が上がりやすい人には「肘を低い状態にして」とアドバイスをするようにします。
「腕振り」と言われますが、実際には肩甲骨も一緒に動かす事がポイント。肘を引くと肩甲骨が内側に寄りやすくなります。肘の動きの大きさ、タイミングでランニングフォームが変わります。
意識をしながら走ってみてください。
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以前の記事「身体の中心からの距離を意識してみよう」
https://athlonia.com/scho.../topics/column/center-of-the-body/
動画は、湘南ベルマーレトライアスロンチームの田中文也氏