nakaji tips 「バイクのペダリングを考える」
【トレーニングコラム】バイクのペダリングを考える
以前ツールドフランスなどヨーロッパで活躍する現役プロロード選手でありながら、IRONMANにもチャレンジしたアダム・ハンセン選手がアスロニアにやってきました。
その時のことを、さらにちょっと詳しくお伝えしたいと思います。
彼は、骨盤の角度や太ももが上下動く大きさ(角度)について話をしていました。
ヒトの身体の中で一番大きなパワーを発揮する太もも、お尻の筋肉を最大限に使ってペダルにパワーを伝えたいので、太ももの上下動を出来るだけ大きくしたいという言葉がありました。
では、その太ももの動く範囲を制限するものってなんでしょう?
柔軟性というのは、簡単に考えられますね。
ストレッチングなどで、可動域を確保する大切さがわかります。
そして、骨盤の角度。骨盤が前傾しすぎると股関節の動きを制限してしまう場合があります。
これも柔軟性との関係もあるのですが、闇雲に前傾姿勢を強くすると股関節の可動域を制限してしまい、ペダルに伝えるパワーにも影響が出てしまう可能性があります。
無理をして大きく動かし続けても後半にそのツケが回ってしまいますので、レースの後半まで効果的に動かし続けることができる骨盤の角度を探すことがポイントですね。
アダム・ハンセン選手はIRONMANに出場する際、バイクだけでなくランのことも考えて、かなりリラックスできるポジションだけど、しっかり太ももを動かしてパワーを発揮しやすくすることを考えたそうです。
また、疲労が蓄積したり、強引にパワーを発揮しようとすると、身体に余分な動きが出てきます。
せっかく股関節を安定させて力を発揮させたいのに、骨盤が余計な方向に動いたりするとそのパワーが逃げてしまいます。勿体無いですね
彼は、余分な動きが出ないポイントも考えながら、ポジションを設定し、トレーニングを行なっているとのこと。
太ももの動き、骨盤の適切な角度、安定性は大切なポイントですね。