nakaji tips「頭の角度で抵抗が変わる」
↑気持ち良さそうに背伸びをしていますね。
綺麗に見える姿勢ですが、この姿勢で泳ぐと腰が沈み抵抗を生んでしまいます。
(この人はこのまま泳いでいるかどうか?は不明です。おそらく泳いでないと思います。笑)
最近、スマホを見るときの姿勢が問題になっています。胸のあたりの高さにスマホを持って見ていると下を向きます。この下を向くという動作により首だけでなく、背中、骨盤の角度もこれに影響されて、姿勢がどんどん悪くなってゆきます。
これにより肩こり、腰痛、股関節などの問題に発展し、さらにスポーツ時の姿勢、フォームにも影響が出ています。
スイム、バイク、ランともに頭、首の角度で姿勢が変わり、パフォーマンスに影響を与えます。特にスイムは、身体を支えることができないので、首による姿勢や腕の動きへの影響が大きくなります。
水の中は支えがないので余分な動きが生まれると、それに影響されて他の部分にも余分な動きが生じやすくなります。舗装された道路に立つ事は簡単ですが、氷の上だとフラフラしてしまうのと同じ事で、体の一部が支えられていると力のかかり方が変わり、一部の動きによる他の部位への影響度合いは変わります。
ランニングやバイクは、余分な動きが生まれても、路面抵抗などによりその動きは制御する事は可能です。しかし、見た目の動きは制御されていても、無駄な方向に力を生んでいて、それを修正し続けていますので、余分な負担は生じています。
■息継ぎが大きな負担を生む
スイムで首の角度が大きく変化するタイミングは息継ぎ動作です。息継ぎをしないで泳いでいる動作のまま、首だけ横に向けて、最小限動作で息継ぎをすることで、タイミング、ピッチの変化や、頭や体幹の角度の変化による抵抗の増加とを抑えることができます。
↑この写真のように遠くから見たら息継ぎをしていない様に見えるくらいが理想です。
↑この写真のように、息継ぎの前に顔を前に向けると、頭が立ち、胸、腰が落ちてオレンジの矢印の方向に水が当たり、抵抗を増やします。後ろを向くような息継ぎや両目が上を向いているような息継ぎ動作をする事で、前に伸ばし入水した手は外側を向いて動き始めます。すると、その外の動きを制御しようとして、キックの方向も変わります。
ほんの少しの頭の位置の変化が身体全体に影響してしまいますので、姿勢や動きを修正するドリルなどを積極的に行ってみてください。具体的な修正方法は、通っているスクールのコーチにアドバイスをもらってドリルを行ってみてください。
ドリルの例)
○ 板キックの時に頭を水につけて行い、ビート板に重心を載せる事ができる頭の角度探す
○ 気をつけキックで頭の位置を固定してローリングをする
○ 片手プル など
などが考えられます。
また、頭の正しい位置を身体に再教育する必要があります。
壁の前に立ち、後頭部、両肩、お尻、踵を壁に着けてみましょう。何も意識せずその姿勢ができる人は、正しい姿勢と自分の認識が会っています。しかし、「頑張って胸を張って、顎を引いて...」という方は、「正しい姿勢」という認識が違っています。なので、こまめに壁の前に立ち、顎を引いて、肩を着ける事を行っていただき、その姿勢にするための体の意識を持って日常生活を送っていただく必要があります
泳いだり、走ったりしている時に頭の位置を確認することは、簡単そうですが、実はとても難しい事です。日常生活から改善することで肩こりや腰痛を予防することもできるかもしれません。
もう一度姿勢に注目してみてください。
-----------------------------
■ オーシャンスイム、バイク、ランなど様々なトレーニングセッションを開催!!
■ アスロニア主催の朝スイム