nakaji tips 「乳酸は悪者ではない」
今日の講習会で「乳酸って聞いたことありますか?」と質問したところ、
「疲労するもの」「あんまり出て欲しくないもの」という答えがほとんどでした。
■糖質を分解するときの代謝産物
身体の中にエネルギーとして使える糖質(グリコーゲン)の量は少ないんです。
体重60kgほどの人で2000kcalくらい...。
しかし、身体の中で最も大切な臓器である脳のエネルギーは糖質であり、貯蔵されている糖質の半分も利用してしまうと、脳の防御反応が起きてしまう。
なので、使うことができるのは、1000kcalくらい。
って事は、体重60kgの人が糖質だけを使って走ったとしたら(ありえないけど)、16kmも走ると使い切ってしまう感じです。
で、その貴重な糖質を筋肉を動かすエネルギーに変換する際に作られる代謝産物が乳酸です。
乳酸は、「疲労物質」と言われ、乳酸が筋肉の中に貯まりすぎると筋肉が動きづらくなると言う情報の方が多くあります。
■乳酸もエネルギーとして使える
しかし、乳酸は再利用することができ、乳酸から筋肉を動かすエネルギーも作られるのです。
乳酸を使う量より作られる量の方が多くなってしまうような強い運動をし続けると、筋肉内のバランスが悪くなって筋肉が動きづらくなります。
でも、作られる量と使う量が同じくらいで、糖も脂肪もエネルギーとして使ってたとしたら、強度もある程度高く、長く続けられる運動ができると思いませんか?
LTは乳酸の産生と消費のバランスが良いレベルの運動強度です。
LTの強度より少し高いポイントでトレーニングを続けることで、乳酸の消費や脂肪の利用が活性化されると言われています。
乳酸は「疲労物質」と言う考えより「エネルギーとして再利用する!」と言う認識に変えて身体を動かしてみましょう!
トレーニングをしながら、「今は脂肪がメインとして使われているな...」とか「乳酸がそろそろ作られる強度だな...」など、身体の中で起きている事も意識してみてください。
心拍数と自覚的な運動強度も変わってきます!
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