nakaji tips 「暑さ対策」
高温多湿環境下で行う東京オリンピック。
1年延期になりましたが、欧米の選手たちは、きっと「またあのトレーニングを継続しないといけない...」とがっかりしていると思います。(もちろん延期になったことも残念ですが)
高温多湿環境を得意としない欧米の選手たちは、スチームサウナのような部屋で、この環境に身体を馴らすためにローラー台でバイクトレーニングを行ったり、トレッドミルでランニングをしたりしています。標高の高い場所で低酸素環境下でトレーニングをして、身体を慣らしてゆく事と同じように、高温多湿に耐えられる身体作りをしています。
いろいろな対策がありますが、やはり身体を馴らす事が一番大切だという事です。
人は体温が上がる事に苦手です。
体温が上がると汗をかいたり、血管を広げたりして身体を冷やそうとする事に力を使います。
風邪をひいて熱を出した時に、筋肉が固まって肩や腰の張りが強くなったりしますね。熱が高くなると「安静にして身体を休ませろ」という反応が起こります。こんな反応を含めて、体温が高過ぎるとどんどん身体が動きづらい状況になります
馴れていないと、この機能がうまく働きません。
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以前、2月にタイのプーケットで合宿をした事があります。日本の一番寒い時期に、赤道直下で高温多湿の場所に行ったので暑さに慣れるまでに時間がかかりました。ランニングは、日の出と同時に出発してもシューズまで汗でビショビショになるくらい汗をかきました。
だんだん身体が慣れてきて、ベトベトした汗がサラサラとした汗に変わったタイミングで、「暑さに慣れてきた」と感じましたが、その時には帰国するタイミングになってしまいました。
バイクはスピードがあり、風があるのでまだ良いのですが、ランはかなり強度を落として体を馴らすことをメインに考えました。しかし、帰国後に低い気温の中でランニングをすると、暑さに慣れるだけに行ったような合宿でも、そのトレーニング効果は十分にあった事を覚えております。
ペースを落として走ってもトレーニング効果はあるはずです!