nakaji tips「呼吸したいなら上を向け!」
トライアスロンをもっと楽しむための情報を毎週配信!
激しいトレーニングをしている時、苦しくて写真のように膝に手をついて下を向く姿を良く見かけますが、これって逆効果なんです...。
身体が酸素を欲していて、空気をたくさん肺に入れたければ、しっかり立って胸を開く!
呼吸により肺に空気を入れる事を換気と言います。
( コロナ禍で何度も聞いた言葉ですが、呼吸も換気なんです...)
で、呼吸で出し入れする空気の量を換気量と良います。
換気量とは、1分間あたりの呼吸数と、1回の呼吸量の積で表されます。単位は、リットル/分(ℓ/min)です。
運動中の換気量は、運動強度が上がると増加し、運動強度が低下すると減少します。一般的な人の静止時の換気量は、12〜15 ℓ/min程度ですが、運動中には最大で数十リットル/分に達する場合もあります。
エネルギー代謝(糖質を使う?脂肪を使う?)や筋力・パワー発揮が注目されがちですが、持久系スポーツは特に酸素がなければエネルギーを使うことができませんし、エネルギーが使えなければ筋肉も動きませんね。
酸素をしっかり取り入れて、全身に循環させる事が大切です。
■呼吸が浅い!
私が指導してたエリートアスリートの一人の話ですが、ランニング中の呼吸がとても浅かったので、呼吸筋を鍛える器具を使って呼吸のトレーニングをしました。
呼吸筋を鍛えることも目的だったのですが、胸郭を開き、大きな呼吸をする癖をつけさせたかったのです。
で、見事正解!
呼吸が変わったら一気にランニングのパフォーマンスが向上しました。
(少し前にも別のアスリートに同じようなアドバイスしたら「良くなりました!」って報告に来てくれました)
■胸郭を開く
女性には「スポブラの下についているゴムを胸を開いて伸ばしてください!」男性には「心拍ベルトを開くように!」なんて意識の仕方をアドバイスする事があります。
姿勢を良くして、肩甲骨を寄せ気味にし、胸を開く意識はフォームを改善するためにも良いのですが、換気量を増やすためにも大切な事です。
肋骨の周りには多くの筋肉があります。これらの筋肉が硬くなるとスイムやバイク、ランニングのフォームに悪影響を及ぼすだけでなく、肩こり、腰痛の要因となったり、呼吸にまで影響を及ぼします。
日頃からストレッチングをしたり、良い姿勢を心がけてください。
そして、苦しい時は、下を向かずに前を見て胸を開く!!
写真のような姿勢はしないように!!!
あ、酸素をくっつけて全身に運ぶ鉄分の摂取も忘れずに!!!!
-----------------------------
■ オーシャンスイム、バイク、ランなど様々なトレーニングセッションを開催!!
■ アスロニア主催の朝スイム