nakaji tips「筋肉痛になるのは...」
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筋肉って伸びたり縮んだりして力を発揮します。
写真のトレーニングは、"力こぶ"の筋肉(上腕二頭筋)を鍛えるトレーニングですが、写真の状態からどう動くかによって、筋収縮の方法に種類があります。
[1] 肘が伸びた状態からダンベルを持ち上げる(肘を曲げる)ときに力を入れる筋肉の使い方をコンセントリック筋収縮と言います。
[2] 反対に写真の状態から、ダンベルの重さに負けないように、徐々に肘を伸ばしてゆくような力の発揮方法をエキセントリック筋収縮と言います。
[3] そして、写真の状態でダンベルが上がりも下がりもしないように静止させておく力の発揮の仕方をアイソメトリック筋収縮と言います。
スイムで水を捉え、後方へ推して前に進むためのプルの動作は基本的にコンセントリック筋収縮。バイクのペダリングもほとんどがコンセントリック筋収縮です。
逆に、ランの着地時に、膝が曲がって身体が沈みこむのを抑えようと太ももの前の筋肉は、引き伸ばされるのを耐えながら力を発揮します。これは、エキセントリック筋収縮です。
■筋肉痛が起きるのは
3つの筋収縮の方法のうち、筋肉痛になるのは、エキセントリック筋収縮と言われています。筋肉が引き伸ばされながら発揮するこの筋収縮は、もっとも大きな力を発揮することが可能であり、ランニングの着地時は、体重の3~4倍の負荷がかかると言われておりますが、それを何回も耐えながら走り続けることができるのは、大きな力を発揮できるということですね。
しっかりトレーニングできていて、負担の少ないフォームで走れていれば、筋肉痛は起きないのですが、筋疲労により身体の沈みこみが多くなってしまうと、更に太ももの前の筋肉にエキセントリック筋収縮をさせることになります。
階段を降りる動作もエクセントリック筋収縮で、身体を支えながら降りていきます。
フルマラソンの後に階段の下りがツラいのは、これが理由です。
■バイクで筋肉痛が起きた場合
バイクのペダリングは基本的にコンセントリック筋収縮なので、もしバイクに乗って筋肉痛が起きた場合には、何か良くないペダリングをしてしまっていると言うこと。
例えば、下死点を超えたのに、ペダルを踏み続けていると、反対の足が踏み始めているので、両方で押し合ってしまってエキセントリックな筋収縮が起きてしまったりしています。上死点でも太ももに同じような負荷を掛けている場合もあります。
バイクライドの後の足の筋肉痛は、問題ある場合があるので、ご注意を!!
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