nakaji tips「成長期に器用さを」
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私は中学入学時に身長168cmと早い成長でした。
サッカーをやっていましたが、同学年の仲間より成長が早い分、パワーがありますので、強く、速くで差をつけることができ、それが自分の持ち味になっていました。
仲間の成長が追いついてくると、その差はそれほどでもなくなり、高校になってから慌てて技術をつけようとしていましたが、時すでに遅し...。
幸いポジションは、ゴールキーパーで技術的要素が他のポジションより必要なかったので、試合に出ることができてました(笑)。
「小柄な選手ほど技術が高い傾向にある」と、高校、大学になって私が勝手に分析をしていました。サッカーの世界的なスーパースターにも小柄な選手が多くいます。
( さらに勝手な分析ですが、左利きもスーパースターが多い... )
子供の頃に、小柄でパワーのある仲間たちと一緒にサッカーをやろうとすると、技術でパワーのある仲間たちを巧みにかわし、パワーの無さを補おうとします。
小学生5年生、6年生になるくらいまでは、協調性、巧緻性など神経系の成長がメインだと言われ、体を巧みに動かすための能力が発達しやすい時期に、技術を向上させようとする運動を多くすることで、効率よくその能力が高まります。
成長の過程のタイミング良く、技術に目が行き、それを向上しようと努力することができた結果だと思います。
私は神経系が発達する時期にパワーに目が行ってしまったんですよね...
■発育発達
発育発達論という学問が古くからあり、成長の過程で何をすると効果的なのか?成長を促してくれるのか?と明らかになっています。
しかし、その学問を元にスポーツの指導をしようとするようになったのは、日本は欧米よりかなり遅れて20~25年ほど前と比較的最近のことなのです。
正しい知識を持たずに子供の指導をしているコーチ(近所のお父さん)が、子供の理想的な成長を妨げているという問題から指導者育成の制度ができ、成長期のスポーツに関する知識がスポーツの世界に広まって行きました。
■サッカーは少し前から
Jリーグは1993年にスタートしましたが、Jリーグを準備しようという段階から欧米のコーチ養成制度を見習って、成長期の子供達に行うトレーニングのガイドラインがはっきりしていました。
一歩先に進んだ指導体制を作り、それが全国にしっかり浸透して行った成果として、どんどん上手な子供たちが増えて行き、Jリーグも観ていて楽しい試合をするようになり、日本代表も少しずつ世界の強豪と良い勝負ができるようになっています。
成長の段階で持久力を高めたい時期は、中学生くらいからと言われています。筋力を高めたい時期は、身長が伸びる時期が終わる頃からと言われています。
その前に持久力を高めるために強度の高い長距離のトレーニングを入れたり、筋力を高めるトレーニングをわざわざ取り入れるようなことは、あまり好ましくないと言われています。
小学生の時に、水泳やサッカーなど技術的な要素が大きく、神経系の成長を促すような運動をさせることで、身体の使い方が上手になり、中学生以上になった時に、動きの効率が高まってきます。
残念ながら、昭和時代のスポーツ指導をしている種目もあるようです。
子供の成長の段階に応じたスポーツ指導を心掛け、サッカーのように成長させて行きたいですね。
大人になってから水泳を始めた方々が苦労するのは、こんなことも理由の一つなんです。。。
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