nakaji tips「レースでできる事(スイム)」
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プールに通い続けて得たスイムのパフォーマンスを、レースでしっかり出すためのポイントを簡単にまとめます!
可能な限り、プールで泳ぐ状況に近づけることが最大のポイント。
そこで気をつけたいのが、「ヘッドアップ」と「最短距離を泳ぐ」ということ。
■最短距離を泳ぐ
最短距離を泳ぐことはとても大切なポイント。
以前、ボートに乗ってレースを見ていたら、5mほどの幅を行ったり来たりしながら泳ぐ人がとても多いのにびっくりしました。彼らは相当な距離を泳いでいたのだと思います。
エイジグルーパーの平均的な泳力だと、5m泳ぐのに5~6秒かかります。
これが何度も繰り返されると相当なロスですね。
最短距離を泳ぐためには、こまめにヘッドアップをして前を確認すること!
以前、このコラムでも書きましたが、
「波を越えたあと」
「人と接触したあと」
「人を避けたあと」
は、身体の向きが変わってしまいます。
波は斜めに水が動いていることがほとんどです。
正面からの波でも、方向が変わる人が多くいます。
上の3つのように、方向が変わりそうな事があった場合は、必ずヘッドアップで前を見ましょう!
自分の泳ぎの癖でも蛇行する人がいますので、上記の事がなくても小まめにヘッドアップをしてください!
■ヘッドアップが邪魔をする
最短距離を泳ぐために大切なヘッドアップ。
こまめに前を見て正しい方向に進むようにして欲しいところですが、ヘッドアップの動作が、ロスに繋がります。
思い切り顎を上げて前を向くと、背中、腰が反り返り下半身が沈みがちになり、ストロークに悪影響を及ぼします。
スイムも重心移動を効率良くさせることが大切。入水してから水を捉えた瞬間に体が前に行きやすい姿勢にしておく事が大切。
その時に、お腹と腰が落ちているとその効率は大きく下がります。
顔を上げて前を向くのですが、顎を思い切り上げて前を見るのではなく、"軽く顎を引いて"前を見るように意識をしてみましょう。ちょっと難しいのですが、顎をひく意識を持つだけで、身体の反り返りは少し防ぐ事ができます。
そして、顔全体が水面から出てしまうような大きな動作は必要なく、目が水面から出るくらいの最低限の動作にしましょう。
小さな動作で前をしっかり確認するためには、波で身体が浮いた瞬間が良いでしょう。
さらに水面にあるブイは見にくいので、ブイの先にある景色を確認しておき、その景色を見ながら方向を確認することで、動作を小さくしたまま、方向をしっかり確認する事ができます。
いつもの泳ぎを妨げないように、最低限の動作のヘッドアップでブイや景色、そして周りを泳ぐ他のアスリートの位置を確認して、最短距離で泳ぎやすいコースを見つけてください。
プールで泳ぐより海の方が速くなる人もいれば、その反対の方もいます。
環境の変化に上手に対応して、理想的な泳ぎをレースでも発揮できるようにしましょう。
海用の泳ぎ方があるわけではなく、海でしっかりパフォーマンスが発揮できるように工夫することが大切です。
海で泳ぐ機会を増やして、環境に対応できる力をつけることも上達のポイントですね
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