nakaji tips「接着剤はしっかり乾かして!」
トライアスリートに役立つお話を少しずつ...
今回はケガの治りかけ時期に大切なポイントをお伝えします。
あと3日!あと1週間!その我慢ができるかどうかで、その後の快適性が大きく変わります!
大敵は「長い期間トレーニング休んでるなぁ」とか焦ってトレーニング再開したり、「痛みも和らいできたから、そろそろ良いかなぁ」と医師やトレーナーの許可なしで再開したりすることです。
ケガが治る過程をボンドの接着に例えて説明すると....
何かを接着して強く固定したい場合、接着ボンドをつけてからしっかり固定して、半日ほど動かさないようにしなければいけないのですが、「もう固定されたかな?」などと様子を見るために動かしてしまい、接着面が剥がれてしまった経験ありませんか?
慌ててもう一度接着ボンドをつけ直しても、最初から考えるとそこまでの時間が大きなロスとなります。さらに前に塗った接着剤が残っていると、接着しづらくなって困ったという方もいるかと思います。
ケガを修復過程でも同様の事が言えます。
完治する前に動かしてしまうと、せっかく強くなりかけている腱や筋、骨の繊維が剥がれてしまって完治までの期間が伸びてしまう期間が多くなってしまいます。
肉離れの場合、再発させるとその筋肉の周りが骨のような状態になってしまい、さらに再発する可能性が高くなってしまいます。
「痛みも消えたし、もう治ったかな」と思ってから、あと3日、1週間プラスするくらいのつもりでいましょう。
さらにその後も、徐々に運動量、強度を増やすようにしましょう。
ケガの部位や程度によって、治療期間は変わります。日常生活で動かしてしまう部位は比較的時間もかかります。
トレーニングを休止するだけでは、治りづらい部位もありますので、整形外科に相談しながら復帰の準備をしてください。
「いやー1ヶ月も走ってないから、もう良いでしょ」と根拠のない理由でトレーニングを再開させる人が多いんです。本当に...
トライアスロンに関連するケガのほとんどは、落車などのアクシデントを除くと、そのほとんどは「使いすぎ症候群」と言われるもの。
「使い過ぎ症候群」とは、
1.トレーニング量が現在の体力に対して多すぎる
2.疲労回復ができていない
3.代償動作
などが原因で、腱や靭帯の炎症を起こします。
3つめの代償動作とは、スイムで肩甲骨の動きが悪くて、その動きを肩関節が負担して、肩のインナーマッスルを痛めてしまったり、バイクで股関節や背中の柔軟性が低くて、腰を痛めてしまったりするなど、「どこかの動きが悪い事により、別の関節が動きを代償して筋肉、腱や靭帯に負担が集中してしまうこと」を言います。
ストレッチングとエクササイズの動画
代償動作が起きないように、動いてもらいたい部位をしっかり動かせるようにストレッチングやエクササイズを習慣化させることが大切です。また、ケガでトレーニングを休止している期間に、幹部に負担をかけないように、他の部位の柔軟性を高めたり、動きをよくするためのエクササイズを行うようにしましょう。
怪我をしないようにトレーニングの量を調整し、疲労をしっかり回復させ、動きをよくするエクササイズを習慣化させてください。それでも怪我をしてしまったら、医師やトレーナーのアドバイスを聞いて、しっかり回復させてください。
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