nakaji tips「動きを言葉にしてみよう」
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上の写真、二人とも肘がしっかり立ってますね!
(この二人が誰かわかりますか?2001年の映像です)
この画像のようにしっかり肘から先がプールの底を向くような動作。スイムの技術で一番難しいところですね。
上手な人の動作を見ると、入水して前に伸びた腕の肘が曲がって、プールの底に指先が向いて、手のひらは後方に向いて水を押し出します。
これは目で見た状態の説明です。
みなさんもどうやったらこうなるのか?を考えたことありますか?
■関節で起きていること
これを関節の動きで説明すると...
「入水して前に伸びた腕の肘が曲がって」というところは、肩関節を内旋(内側に捻る)させながら、肘関節を屈曲(曲げる)。肩関節の内旋により手のひらの向きを調整しなければならないので、肘関節を回外させる。(肘から先の腕を外に捻る)
...と説明します。
関節の動きが分からないと理解するまでに時間がかかりますね
でも、「肘を立てる」と言う見た目の状態(情報)より、肘を立てるために、各関節がどのように動いているのか?をそれぞれ言葉にすることで理解は速くなり、上達のスピードが上がります。
肘を立てるために、肘から先の動作だけでなく、肘から上を内側に捻る事にも意識を持つことが大切ですね。
このように他にも関節各部位の"動作"を言語化して理解すると上達速度があがることが多くあります。
今回は動作のお話ですが、エネルギー代謝などもしっかり理解し、感覚と合わせることで上達スピードが上がります。
もし興味があるようでしたら、身体の仕組みを勉強してみてください!
■肘を立てるには、肩関節の動きも大切
せっかくなので、この動作に付いて、もう少し説明を...
スイムの肘を立てる動作は、肘から先の動きで作り上げるのではなく、肩の動作と連動させなければなりません。
肩関節を内側に捻ることなく、入水したままの状態で肘を曲げようとすると、プールの天井に向かってしまいます。その状態で水を後方に押そうとすると、" 肘から引いてしまう "動作になってしまいます。
よって、入水した直後に肘の向きを変えてる必要があります。
肘の内側(シワがある方)が斜め下を向くようにして、肘から先がプールの底を向くようにします。それが肩の内旋(腕を内側に捻る)動作になります。
しかし、それだけでは水を捉えることはできません。
さらに難しいのは、肘の方向を変える(肘のシワが斜め下を向く)動作をすると手のひらの向きが外を向いてしまいます。なので、肘より上は内側に捻るのですが、手のひらの面を水面と平行に保つために、肘から先は外に捻る必要があります。
肘から上と肘から下の動作に反対の動作を作らないといけないのです...。
こんな事泳ぎながら考えられませんね。
なので、私は陸上での動きづくりの時間を大切にしています。
ぜひ陸上でしっかり動きを覚えて、水の中の動作に生かしてください。
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