川の流れが速く、石畳のバイクコースとタフなコース。
やはり強い選手でなければ勝てないというレースだったのだろう。
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スイムは折り返してからの、流れが激しく、集団が一気に伸ばされた。
その中で先頭を泳ぐダフィーのコース取りが見事で、多少大回りになっても流れの影響を受けないルートを上手くチョイスしていた。
そんな厳しいスイムは、全体的に競技時間が長くなり、さらに先頭から後続との差も大きくなった。
バイクコースは、石畳でコーナーも多く非常に難しいコース。
さらに今日は雨で路面が濡れており、かなり難しいバイクになるだろうと思っていたら前半から落車が相次いだ。
その中でのダフィーの一人逃げは、落車のリスクを減らすためにも有効だったのではないか。
ダフィーが吸収され、先頭集団が形成されてからは、非常に安定して集団が機能していたように見えた。
逆に追走集団はニブなどほんの数人が引いている状態で、追い付くのが厳しかったのではないか。
ランに入り、4人の先頭集団になった訳だが、その中でデロンの攻めの姿勢と、ボーグランドの無理のない走りが印象的。
やはり最後はこの2人の争いになったが、ボーグランドの勝負に徹した走りが功を奏したといえよう。
また前半レースをけん引したダフィーは5位になったが、3種目ともに非常に安定した動きで、見ていても最も安定感のある走りだったのではないか。
若い選手にラン勝負は勝てなかったが、見ていても女王であることを納得させる素晴らしい走りだった。
高橋侑子の集大成の走りは、予想以上にスイムで差が付けられ苦しい出だしとなった。
ただ、経験豊富な彼女は、クレバーに走り、バイク終了まで上手くまとめたと思う。
最後のランでは切れが戻らず、40位に終わったが、最後まで粘りのレースはさすがだった。
それにしても40位の高橋まで7:47というタイム差。
この大きさがレースの厳しさを表しているのではないか。
またパリの街を感じさせるコースは素晴らしく、オリンピックの中で、トライアスロンがマラソンよりも街の顔になる種目になっているのを感じさせてくれた。
やはりオリンピックは凄いね。