トレーニングコラム バイク ペダリング時の足首の動きに注目
トレーニングコラム バイク 足首を意識したペダリング
どんなスポーツでも大きな力を発揮する股関節周辺にある臀筋、大腿四頭筋(太もも前)、ハムストリング(太もも後ろ)などを大きく使うことで、効率よくパワーを発揮することができます。
自転車でも股関節周囲の筋肉を使って太ももを上下に大きく動かし、そのパワーをペダルに効率よく伝える必要があります。
股関節で作った大きな力は、膝関節、足関節、ペダル、チェーンを伝わり、後輪を動かして自転車を前に進ませます。
せっかく作った力は、いくつかの関節、パーツを伝わるうちに少しずつ摩擦抵抗や動きの無駄で逃げて行ってしまいます。チェーンを綺麗にして、オイルをつけて置くことは大切なことですが、足関節や膝関節の無駄な動きを減らす事はもっと大切な事ですね。
動画は、ペダルに一番力が伝わると言われる0°から90°までの動きですが、この時に踵が大きく下がってしまうと、太ももで産んだ力が逃げてしまいます。
LEOMO TypeSで測定したところ、この時に34°ほど動いてしまっています。これを減らすことで、太ももで生んだ力を無駄にすることなく、ペダルに伝えることができます。
動画はこちら
先日クリートを思い切って踵側に精一杯移動させてライドに出かけてみました。いつもの峠を登っていると、いつもよりも楽に感じ、Type-Sに出るデータも小さくなっていることに気づきました。
そこで、翌日にローラーでトレーニングを行なってみて、クリート位置を変える前のトレーニングデータと比較したところ。ペダルの0°から90°までの足首の動きが10°ほど減っていることがわかりました。トレーニング全体のデータも下がっていますし、ほぼ同じパワー、ケイデンスでの角度も減っている事が表で理解できます。Foot AR(Q1)という欄です。
クリートの位置によって効率を上げられる事ができたと思います。
これだけでなく、動かし方の意識、サドルの前後位置、高さによっても変化があるかもしれません。
いくつかのアプローチ方法があると思うので、是非試してみてください。
特に上りで大きなパワーを発揮している時に、踵を先に大きく動かしてしまっている方がいます。頑張っているのにその力は無駄になっているのです。足首をリラックスさせつつ、無駄な動きが出ないように注目してみてください。
ペダリングを意識しながら、強度も考えながらバイクトレーニングを行いましょう
①2020年3月20日(金・祝日)開催
『強度を管理してトレーニング効率を上げる
②2020年3月22日(日)開催
『初心者のためのバイクセッション』
https://athlonia.com/school/topics/training-session/post-133/
現在、アスロニアショップでは、日々のトレーニングでこんなデータを確認しながらトレーニングできるサイクルコンピューター「LEOMO TypeS」を販売中。
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先日、アスロニアで講習会を行ってくれたアダムハンセンもこれを使って強くなっています!アダムハンセンのトレーニング方法等が掲載されている記事はコチラ!