nakaji tips「コーナーの多いレース」
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横浜トライアスロン(ワールドトライアスロンシリーズ横浜大会)のエイジグループのように、バイクコースが周回であり90°以上のコーナーが何ヶ所もあるコースもトライアスロンにはよくあります。
横浜大会は90°以上のコーナーが12回/周あり、6周回なので70回以上も 直角のコーナーを曲がる必要があります。コーナーを上手に走ることは、レースの結果に大きな影響を与えそうですね。
■減速、加速の繰り返し
街中を走る自動車の燃費は良くありません。加速や減速を繰り返すことで、燃費は下がります。急加速をすると燃費はさらに悪化します。
車体を加速させることは大きなエネルギーを必要とします。これは、自転車でも同じで、加速には大きなエネルギーと筋力が必要となります。
燃費良く、無駄な体力(エネルギーや筋力)を使わずに加速をすることが大切です。
トライアスロンは、3つの種目をつなげて、最後にフィニッシュしたタイムを記録とし、競技の場合はそれを競います。ドラフティング許可のレースと違い、自分の力で走り切るレースでは、スイム、バイク、ランの3つの種目をバランスよく走り、フィニッシュタイムをよくする事を最優先に考えることが大切です。
ランに悪影響がなく、バイクもある程度のスピードを保つ必要があります。
バイクだけのレースであれば、コーナーの立ち上がりをしっかり加速させる必要がありますが、ランのことも考慮した筋力発揮が大切ですね。
■スムーズなコーナーリング
上手にコーナーを回る技術があれば、減速は最低限に抑えられます。減速が減れば、加速をする必要もなくなるので、無駄な体力消耗は無くなります。
日常から、「目線はどの辺りにすると曲がりやすいのか?」と考えたり、重心を少し後方に移し、肘を曲げて姿勢を低くすることで、自転車はぐーんと曲がりやすくなることを意識した走りをすることがポイントです。
特に目線、首や肩の脱力は大きな影響を及ぼしますので、トレーニング中に注意をしてみましょう。
曲がる技術が上達すると減速が減って後半に体力を温存することができますね。
コーナーの手前では、後方から来る他の選手のことをしっかり確認しながら、大回りをして減速を最低限にし、コーナーを周っている最中は、姿勢(低く、後方に)や重心(後輪荷重)、目線(自分が走るべきラインを見る)に集中して効率良いコーナーリングを心がけてください。
■加速を欲張らない
前述のように加速には大きなパワーとエネルギーを必要とします。
バイクのタイムを追い求めすぎると、トライアスロンのタイム(フィニッシュタイム)が遅くなったりします。もちろん理想とするスピードに素早く加速したいところですが、その加速の仕方によっては、バイクの後半の失速とランニングの失速を招き、ロスが大きくなる可能性があります。
スイム直後のバイクは疲労もなく誰でも速く走ることができます。
そんな前半こそ、次のランを考えたペース配分を考えてみましょう。
コーナーに入る手前で減速と共にギアを軽めにして、加速で負荷がかからないように注意してください。
■日常のトレーニングでも意識して!
信号の多い道を走る時は、コーナーの立ち上がりを意識してみましょう。
ギアの選択、ダンシングでの力の掛け方などを考えながらトレーニングしてください。
信号の多い道でのトレーニングを嫌がる人も多いのですが、敢えて加速を意識して乗ることでトレーニング効果を高めることができますし、レースでの加減を習得することが可能です。
コーナーリングの技術、ギアの選択、加速の加減を考えたトレーニングを行ってレースに活かしましょう!
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