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ハワイアイアンマンレポート 2013 by Taro shirato

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大会 2013.11.08

 

 

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今年のアイアンマンは静かだった。 というのはあくまでも風の話。大勢の観客も、熱いレース展開も普段通りの盛り上がりを見せた。

 

 

スイムコースも、もちろん穏やか。とはいっても、かなり外まで出るので、フラットな海面ではない。それなりのうねりがあり、ウエットなしでここをガシガシ泳げるのは、やはり各地の予選を勝ち抜いてきている猛者だからだろう。そして、この海は泳力を酷なまでに露呈する。ウエットに頼れるわけでもなく、このうねりを突き進んでいく。しっかりブイを確認していないとあっというまにミスコースしてしまう。日本の丁寧で快適なコンディションからみると「やはりチャンピオンシップ」という感じ。そんな中でも、時折美しい海が気持ちを和ませてくれる。

 


バイクは快適なコンディション。選手たちの行手を阻むものは何もない。良くオーガナイズされたエイドステーションで補給を受け取りながらじっくりと駒を進めていく。折り返しハヴィ手前の長いのぼり。いつもなら迎え風で苦しむのに、今日はただ登りが苦しいだけ。その勢いで後半に入ったら、残り40㎞でしっかりと足が止まってしまった。苦しくなった時に、どんな走りが出来るかがアイアンマン。食べて飲んで、自分を鼓舞して調子が上がるのを待つ。やはりこの距離は簡単にはいきません。

 

 

 

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ランに入っても、いつもの熱い日差しが出てこない。もちろん、薄曇りとはいえそれなりに暑いし、時々顔を見せる太陽は恨めしいが、例年に比べると控えめ。「太陽が出ないうちに走りたい」という気持ちと、「自身のペースを見失うな」という気持ちが葛藤する。とにかくアイアンマンのランはつぶれたら長いので、今日はゆるゆると苦しむ時間を長くしないように、セーブ走行を心がけた。それでも、暑く苦しい時間。ただ、今年はバイクでの補給が上手く行ったのか、ランに入ってエネルギーの心配がない。もちろん、エネエイドは2つほど取ったけど、それだけで持っているから不思議。これは走っていても安心材料だった。

 

 


ラスト5㎞。周りの選手がもうすぐ終わる長い旅に高まるものがあるのか話し出す。「あと5㎞だな」「どこから来たんだ?」「何回目なんだい?」ここまでの気合や高まり、緊張感が少し変わってくる時間なのかもしれない。そんな中、「このまま頑張れば10時間切れるぞ」という選手が。彼に現在のタイムを聞くと9時間40分過ぎだという。そこからは数人の選手と励ましあい、刺激し合ってフィニッシュを目指す。最後にあの元気が出るのに、どうして途中では走れないのか不思議だ。こうして、久しぶりの9時間台でフィニッシュすることが出来た。


コンディションが良かったせいもあるが、10時間を切っても500位代。25%がサブ10というレベルの高さ。ほんとこの数年のエイジグルーパーのレベルアップは目を見張るものがある。タイムだけ見る限り、日本のプロが走ってもエイジで優勝はおろか入賞すら逃してしまうかもしれない。ちょっと、日本人選手の今後が心配になってしまうリザルトだった。
夜になって後半のフィニッシャーを応援しに戻る。速くても遅くても、それぞれのドラマをもって走ってくる選手たちの姿からは本当に刺激を受ける。特に81歳の稲田さんのフィニッシュは劇的だった。このあたりはLUMINA12月号の私のコラムを読んでね。

 

アイアンマンが終わって2週間が経過し、いまだに練習に向かう意欲が戻ってこない。燃え尽きたのか、まだ疲れているのか…。きっと疲れているのだろうと言い訳しながら、お休みモードは続くのである。